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ブログ 大人のステキ結婚式

振袖の事件で思うこと

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こんにちは。
ウェディングデコレーターの新矢ヒカルです。

最近はなぜか、結婚式のお話が少なくなっていましたが。。。
今日はそれに近いお話をさせていただきます。
あくまでも個人的意見となりますので、あしからず。

先月の1/8に勃発した、はれのひの振袖の事件のことです。
きっとブライダル関係者は我が身のことのように見ていた方も多かったと思います。
私もその1人でした。

私の成人式の日は御多分に漏れず、近所の美容院で、
両親から仕立ててもらった振袖の着付けとヘアセットを
朝も暗いうちからしていただきました。
いつも忙しくて、休日は仕事か1日寝ているような父がその日は朝早くから起きてきて、
成人式の会場へ車で送ってくれました。
(車で行かなくてもいい場所なくら近所だったんですけどね・笑)
そういうところから、「成人式って両親にとっても嬉しいことなんだ」っていうのを
空気感というか、両親の様子で知りました。

それが奇しくも、今回のトラブルを起こした会社名である「晴れの日」って
ことなんだと思います。
(本当の会社名は「はれのひ」ですね)

いつもの日から、晴れやかで幸せな日の成人式、結婚式。
どちらもやり直しが効かない1日です。
事件を知り、改めて自分の仕事の責任の大きさを感じました。

もちろん、その時の社長の状況は切羽詰まっていたでしょうし、
何も考えられないし、考えたくない、だったかもしれません。
けど、報道であったように「晴れの日」を悲しい思い出にされたお客様を
どれだけ傷つけることになるのか、そこを想像してほしかったです。

テレビで毎年1月に成人式の報道がされる度に自分の成人式を思い出し、
また、マスコミきっとこの後ずっと、この事件のことを成人式の度に
繰り返し、報道することでしょう。
その報道によって、毎年、傷ついていく方もいるかもしれません。
早めに判断して、お客様に本当のことを伝えるべきだったかも
しれませんね。

スタッフが多くいて、多店舗展開をされていると、
自転車操業になっていくとはブライダル業界でもよく聞く話です。
会社の規模を大きくすることはいいことですが、
どこかが歪んでいっていないか、
自分たちの足元を見ていかないといけませんね。

ウェディングプロデュースという職種なので、
今回の事件のフォローについてはあまり力になることは出来ないかも
しれませんが、何か出来るなら私たちLuceもお手伝いしたいです。

そして、後日のニュースで知りましたが。。。
それまでの報道ではお客様から預かった振袖をネットとかで売っているのでは?
とありましたが、それはなかったようです。
社長の最後の良心だったと信じたいです。

こちらの衣裳店もそうだったようですが、
ブライダル業界でも頻繁に使われているセールストーク、
「今日ご成約いただいたら○○円割引ます」
「申込金を入れていただかないと・・・」
 (館内にATMがあるところもあるとか??)
そんな性急な言葉には惑わされず、相手の方との信頼関係があるかどうか、
それで決めていただけるといいですよね。

働いているスタッフの方も自分の担当のお客様の目を見て、
まっすぐに話せる環境で仕事をすることが、いい結婚式を生み出すのではと思います。
それが出来なくて、罪悪感ばかりが積もるなら、
退職をするのも致し方ないことだと思います。
業者さんもそうです。
業者さんも仕事を断ることをしないと、いつまでもよくならないですよね、
ブライダル業界は。

今回の振袖の事件を通して、ブライダル業界の将来や、
自分の責任感の重さに思いも新たになったし、だからこそ考えました。

私たちLuceは誠実に結婚式の仕事に向かいあいたいと思います。

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