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ブログ 大人のステキ結婚式 レストランウェディング: 2018年4月
「ピンチ」の向かいあい方
ウェディングデコレーターの新矢ヒカルです。
いよいよゴールデンウィークに入りますね。
今年のゴールデンウィークは打合せの多い、相変わらずの過ごし方の
Luceのメンバーです。
皆さんはどう過ごされますか?
ゴールデンウィークを前に思い立ち、事務所の片付けを始めました。
引っ越してきてから、とりあえずの状態で仕事をスタートしましたが、
使い勝手がいいように、整理が出来ていなかった部分を
引っ張り出し、捨てるものは捨てる、で進めていました。
そこで、ファイルの中から以前、勤めていた会場で担当した、
忘れられない結婚式の翌日に新郎のお父様からのメールを
発見しました!
その忘れられない結婚式はゲストに対する表面上では
滞りなく、いい結婚式に見えたことと思います。
けど、私や当日関わったスタッフには忘れられない結婚式となりました。
それ以上に・・・
担当者だった私は既に9年以上の時間がたちましたが、
今でも「あの時に私がすべきだったことは他になかったのか」
「私の対応次第で回避できなかったか?」
・・・などと、考え込む日があるほどの事件が当日に置きました。
私もさすがに初めての経験でしたし、なかなかあることではないと思います。
9年以上の時間がたったので、少しだけ書かせていただきます。
私が担当した新郎新婦はまだ若い同級生カップルでした。
打合せの時から、新婦は家族の話になると浮かない顔をしていました。
新郎からの情報を含め、新婦とお父様の関係が上手くいっていないのではないか、
というのは気づいていました。
優しい新郎は「新婦の両親に結婚式をプレゼントしようよ!」とか
なんとか、その状況を解決するために動いていましたが・・・
新婦の答えは全て「NO」で、心はかたくななまま、当日を迎えました。
結婚式当日。
滞りなく挙式を執り行い、披露宴も新郎新婦はお色直しのため、
中座していました。
ただ、留袖を着慣れない新婦のお母様がご気分が悪くなり、
乾杯の後から、別室で休憩をされていました。
そんな中、「新矢さん!すぐに控室に来てください!!!」
と切羽詰まった様子のスタッフからインカムにメッセージが入りました。
「お母様が調子悪くなったのかなぁ・・・」
と不安になり、控室に駆け付けました・・・。
すると・・・予想外の光景が目に入ってきました・
もうそろそろお色直しの準備も整い、
新婦が迷いに迷ったお気に入りのカラードレス姿で号泣している新婦と、
その横で言葉も発せずに立ちすくんでいる新郎でした。
控室の外でヘアメイクを呼んで、事情を聞いたところ・・・
最初から結婚式に反対をしていた新婦のお父様が
体調不良になってしまったお母様を連れて、途中で帰ると言い出されて、
控室にいる新婦に「帰るから!」と言いに来られて、
そこで「帰らないで!」と新婦に口論になったそうです。
私は会場の新婦のお父様のお席を確認すると、いらっしゃいません。
慌てて、お母様が休憩している部屋に行くと、
ちょうどお父様とお母様が帰ろうとしている様子でした。
個人的な偏った見方で印象かもしれませんが、
お母様は帰りたくなさそうに見えました。
だから、お父様に状況を確認させていただいて説得を・・・
・・・している途中に聞く耳も待たれず、
身に覚えのないことを厳しく、相当な言葉を私に放たれました。
(その時は驚きとショックでしたが、時間がたって想像すると。。。
お父様は若くして嫁がれる新婦に対して寂しいと思っていたのかなと・・・
ここは詳細は書きません)
これ以上お話することは、新婦にとってもお父様にとってもいい結果にならない、
と判断しました。
最後にもう一度だけ、とお願いしましたが、ご両親は私の前からお帰りになりました。
たった5分足らずのことでしたが、控室で私を待つ新婦は長く感じていたでしょう。
そして・・・
控室へ向かう私は困り果てていましたが、
「逃げるわけにいかない!」そんな思いだけでした。
新婦にご両親が帰られたこと、
(お母様の様子を見る限り、お父様も本意ではないはずとはフォローしました)
後半の進行が多かったので、あとの進行の変更は新郎の両親と話し合い、
変更する可能性があるけど、とにかく、私に任せてほしい、
・・・そんなことを話しました。
すると、新婦は・・・また号泣・・・。
「結婚式で手紙を読んで、
私の本当の気持ちをお父さんに知ってほしかった。
だから最後までいてほしかったのにー・・・」
もらい泣きしそうでした。
お父様への怒りが爆発しそうでした。
「お父さんのことはよく分かる。
けど、おふたりのために集まっているゲストのためにも今は頑張りましょう?」
「・・・はい」
新郎が新婦の手をぎゅっと握ったそのシーンを今でも鮮明に覚えています。
ヘアメイクさんに合図をして、控室に戻ってもらい、
もう一度ヘアメイクを直してもらいました。
10分もせずにゲストには少し長めのお色直しのお仕度を済ませ、
新郎新婦は控室を後にして、会場へ向かいました。
そこから、新郎のご両親に状況をご報告をして、進行を一任されたこともお伝えして、
予定していた、新婦のお手紙、花束贈呈は中止して、
謝辞は新郎のお父様だけ、前にお呼び出しをするということに決めました。
そして、新婦側の末席の親族は新婦のおばあ様だけが残っていらっしゃいました。
おばあ様は居心地悪そうに、小さくなって、何度もお詫びをされました。
おかけした言葉は忘れてしまいましたが、
ご両親の代わりにしっかりと見届けてあげてくださいね、
こんな言葉をかけるしか余裕がなかった記憶です。
新婦もご友人のお祝いの言葉やドレスを褒められたことで
しばらくすると笑顔が出てきて、ホッとした記憶も残っています。
新郎のご両親と話した通りの変更をした進行で無事にお開きとなりました。
ゲストにとってはいい結婚式のお開きにしか見えなかったでしょう。
ゲストのお見送りをしている私の手元には、新婦の読むはずだった手紙が
残っていました。
悲しかったのか、寂しかったのか、悔しかったのか。。。
私は「このままではいけない!」と思い、司会者と音響にお開き後に
少し残ってもらうようにお願いしました。
そして、新郎のご兄弟がビデオ機材を持っていることに気づいていたので、
起こったことに戸惑った様子で、席にまだ座っていらっしゃたご兄弟のお席に
ご相談に行きました。
「事情があって、新婦のご両親は披露宴の途中で帰ってしまいました。
けれど、新婦はご両親のために手紙を書いて、お伝えしたいことがありました。
新婦のお父様もきっと、後日帰ったことを後悔するはずです。
その日のためにゲストが帰ったあとに、新郎のご両親も一緒に
お手紙の朗読と花束贈呈だけやりたいと思います。
おふたりがOKでしたら、そのビデオで映像を残していただけませんか?」
新郎のご兄弟は笑顔で快諾をしてくれました。
もしかしたら、後日にその手紙をお父様にお渡しすることで、
新婦の気持ちを伝えることは出来たと思います。
けど・・・。
嫁ぐ日である結婚式当日に、今までで1番きれいにな花嫁姿で
ドレスを着て、ヘアメイクをした花嫁姿で伝えられたら、
新婦は当然ですが、後日映像を見た新婦の両親にももっと強く、
その新婦の想いが伝わるのでは、って思いました。
ゲストが全員お帰りになり、会場の一部は片付けを進めている中、
司会者のコメント、音響のBGMの中、新婦のお手紙朗読と花束贈呈を
行いました。
新郎も少し涙ぐんでいました。
そこに居合わせたスタッフもいつの間にか片付けの手を止めて、
おふたりに・・・新婦に大きな拍手を贈ってくれました。
今、思い出しても。。。
時間外まで残ってくれた司会者さん、音響さんには本当にありがたいことでした。
「この映像を早く、お父様に見せれる日がくるといいですね」
新婦は笑顔から、また泣き出してしまいました。
けど、「ありがとうございました、手紙が読めて良かった」と言ってくださいました。
その日は2次会のお手伝いもさせていただきました。
全てが終わったあとにまた新婦は思い出したように泣かれていました。
夜遅くまで、ずっと新婦の近くにいた記憶があります。
私が担当者として出来ることの最後の1つだったんだと思います。
この夜の気持ちは私もいまだに上手く言い表すことが出来ないし、
忘れられない夜でした。
翌日のまだ前日の結婚式のことが頭から離れず、ボーっとしていた私のもとに
新郎のお父様からメールがきました。
「うわっ、クレームかなぁ・・・」
と恐る恐る見てみると、真逆の内容でした。
素晴らしい結婚式になったというお礼と・・・
「突然のハプニングにも冷静に泰然自若に対応していただき、
仕事に対する能力の高さと日頃の結婚式に対する心構えを
垣間見ることが出来ました。
昨日の式は素晴らしい見本のような対応でした。
心から感謝いたします」(抜粋)
(このメールを探し出した時、うれしかったのでそのまま記事に出しました)
そして、お父様からのメールにはこんなことも書いてありました。
「人生はピンチの連続です。
ピンチに振り回されるか、
ピンチはチャンスと思って対応するかによって、
その後に大きな差が出ます。」(抜粋)
私の重い心を救ってくださったお父様からにメールでした。
この日から9年以上の時間がたち、また多くの経験を重ねた私に
このお父様の言葉は恐らく、その時以上に重く、響くものになりました。
あの日から9年以上が経ちましたが、
新婦のお父様はちゃんとお手紙朗読も映像を見てくれたかなぁ。
お父様は新婦に誤ってくれたかなぁ。
このメールを見て、改めてそんなことを考えました。
あの日から9年以上経っても私は「あの日に私が出来ることは他になかったか」と
考え、悩み続けています。
けど、これはプロのウェディングプランナーとして当たり前のことだと思います。
きっとこれからも節目に思い出す結婚式の1組になります。
結婚式にはおふたりだけでなく、色々な思いがあります。
新郎新婦は当たり前ですが、ゲスト全員に笑顔で帰ってほしい、
9年後の掃除で見つかったメールで、そんな想いが強くなりました。
私もLuceもまだまだ未熟です。
「泰然自若」だけど、心がある結婚式を創るウェディングプランナーで
いようと思います。
今日はちょっと長いブログになってしまいました
・・・結婚式ってライブですよねー?(笑)
(Luce +plus) 2018年4月29日 17:35
アルカナ東京~ビュッフェパーティー~
ウェディングデコレーターの笠松です。
今日は朝からすごい雨でしたね。
先日アルカナ東京での婚礼の準備風景を
ご紹介させていただきましたが、
今日は実際のパーティーのお話をしたいと思います。
この日はご友人のみのビュッフェのパーティーで
おふたりも朝から終始リラックスされた雰囲気の中
お支度を進めていらっしゃいました。
ドレスもビュッフェのパーティーということで、
動きやすさを重視したトレーンのないタイプのものをお選びだったのですが、
ご新婦の雰囲気にぴったりのとてもお似合いのドレスでした。
そして会場のお花も小花をメインにナチュラルで
かわいらしいお花の装飾でした♪
こちらもご新婦のご希望です。
切り株の上に花器を置いているのもポイントです。
パーティーはおふたりの恩師の乾杯から始まり、
ご友人のスピーチやゲスト全員に参加していただいたイベントなどで
かなりにぎやかで笑顔の絶えない時間となりました。
結びにおふたりからお礼のご挨拶をされて、
退場となったのですが、もちろんこの日も
アルカナ東京恒例のスタイルでおふたりをお見送りさせていただきました。
スタッフ全員でおふたりの退場口まで並び、お送りしています。
ゲストの皆さまのお見送りも終わり、写真撮影も終えて控室へ戻ると
ちょっとお疲れ気味ではありましたが、
おふたりとも笑顔で楽しかったとおっしゃっていました。
実はおふたりはこのパーティーの翌日に
ご親族との挙式とご会食を控えていたのですが、、、
お友達が近くで待っているということで、
少しお休みされてからそちらへ向かわれました(笑)
そしてアルカナ東京は元々郵便局だったところにあるレストランということで、
おふたりそれぞれ5年後の相手に向けたお手紙を書いていただいております。
それが届く5年後の結婚記念日・・・・・
それを読んだおふたりがどんな反応をされるのか、
想像するとワクワクしてきます。
届くのを楽しみにしていてくださいね!
Oご夫妻、本当におめでとうございます!!
(Luce +plus) 2018年4月25日 11:49
準備中です!!
ウェディングデコレーターの笠松です。
今週末からいよいよゴールデンウィークですね!
皆さん予定はお決まりでしょうか??
前半はお天気も良くなるとの事で、
絶好の行楽日和になるのではないでしょうか。
先日私たちが提携している会場の
アルカナ東京にてウェディングパーティーがありました。
いつもはそのパーティーの様子をご紹介していますが、
今回はそのパーティーが行われる前の
私たちの様子を少しご紹介させていただこうと思います。
準備はそれぞれ分担制で進めていきます。
まずは新郎新婦のおふたりが使う控室の準備から。
それが終わると受付周辺や会場内の準備へと進みます。
受付はおふたりこだわりのお持込のものを飾ることも多いので
最後は必ず担当者がチェックをします。
完成した装飾がこちらです♪
私たちの準備と並行して、
フローリストも会場を華やかに装飾していきます。
そして準備のめどがついたところで、当日の朝も
必ずスタッフミーティングを行います。
撮影されていることが分かっているので、
ちょっと緊張気味の私たちです(笑)
この様な感じで当日の朝の限られた時間の中で、
しっかりとゲストをお出迎えできるよう準備をしています。
おふたりが思い描いている結婚式が実現できるよう、
担当者、アシスタントスタッフ、会場スタッフが一丸となって、
結婚式を創り上げています!
(Luce +plus) 2018年4月24日 11:11
大人の花嫁で・・・
ウェディングデコレーターの新矢ヒカルです。
4月もあっという間に半分を過ぎました。
今年は忙しさに追われているせいか、本当に1か月があっという間です。
流されずに頑張らねば、と歯を食いしばっています
そんな4月に毎年思い出す結婚式の1組のお話を書こうかと思います。
新郎新婦は運命の出会いから結婚式までは、本当に短い時間でした。
新婦は結婚の気配がないお正月に縁結びで有名な飯田橋の
「東京大神宮」にお友達と初詣に行ったそうです。
そこで引いたおみくじが確か、「大吉」だったと記憶してますが。。。
それよりも、おみくじに書いてあった、出会う人の年齢や血液型が
その後、出会う新郎のパーソナルデータと全く同じだったそうです。
まさに運命の出会いですよね!
私もご成約になってから当日までの間、時間があれば東京大神宮に通い、
大吉のおみくじを引き当てられないかなぁーっと。
「新郎新婦のため」がよくなかったのか、
結婚式当日まで大吉は出ませんでした・・・
そんなおふたりの結婚式の準備中、
雑談も多くて、楽しく進めていましたが、
まだ31才だった新婦はいつも冗談めかして、
「こんな大人の年齢の新婦でごめんなさい!」って言っていました。
当時ももっともっと年上の新婦さんの担当をしていたので、
何言ってるんですかーって軽く流していましたが・・・。
当日は母校のチャペルで挙式でしたが、
本当にゲストを思い、新郎を立てた温かな結婚式の1日でした。
笑顔がステキで今でも鮮明に思い出せる新婦さんです。
結婚式は年齢とか関係ありません!
自分の人生を振り返り、今後のふたりの人生を考える、
大事な節目の時間を感じていただくのが結婚式だと思っています。
気づくとあの結婚式から、今年は10年以上の時間が経っています。
どうしているかなー???
ウェディングプランナーは季節の花を見るたびに思い出す、
おふたりや結婚式があるんですよ。
なんだか、おふたりのことを思い出し、
ほっこりした朝を迎えています!
今日も頑張っていきましょう!
(Luce +plus) 2018年4月19日 07:48
「古き佳きもの」撮影のお話
こんにちは。
ウェデングデコレーターの新矢ヒカルです。
フェイスブックとかで見たこともあるかと思いますが、
今月初めに行った今後、お世話になる新しい会場の撮影をしました。
料亭でしたので、私は「古き佳きもの」というテーマで
昔実際に行われていた結婚式の朝の儀式、セレモニーを
実現をしていこうと思いまして・・・
こんな写真を撮影しました。
そしてもう1つの想いがあります。
少人数の結婚式ですと、新郎新婦のおふたりは
「いえ、少人数なんでいいんです」
ってよく言われます。
けど、結婚式に多いも少ないも、大きいも小さいもないと思います。
お祝いをする気持ちは同じ、
そして、新郎新婦は人生の大事な節目であることも変わりありません。
そんな気持ちもあり、人力車でなかなか出来ない経験もしてもらいたいと思い、
1つの演出として提案をしたいと思っています。
今回はこの撮影を通して、もう一度、昭和時代の結婚式のことを
勉強をしてみました。
新たに知ったこともありますし、改めて、きれいな作法やしきたりを
知ることになりました。
日本の緊張をともなった凛とした「和」のセレモニーは廃れさせていけませんね。
撮影にはみんなの力が必要です!
モデルさんが思う表情をしていただくこと、
イメージ通りの衣裳やヘアメイク、会場装花・・・
それぞれのプロの力を積み上げて、
完成させてカメラマンが1枚の写真にしてくれます。
この日は桜はもう散りそうな暖かい日が続いていたのに、
肌寒い1日でした。
そんな中、頑張ってくれた新郎新婦モデルさんと、
撮影が終わった瞬間にストールをすぐにモデルさんにかけてあげるスタッフ、
本当にみんなの気持ちが1つにならないといい仕事になりません。
今回は「昭和回帰」とか「古き佳きもの」ということを大事にしたので、
実は1番苦労したのは衣装でした。
何度も何度も問合せ、希望を出して見つけたドレスです!
そして、ヘッドドレスも同じく、こだわりにこだわりました!
家族だけの温かい肩ひじ張らない結婚式を検討する新郎新婦が
楽しんでもらえる演出を用意しています。
これから、お店の皆さんと色々と協力をしていく予定です。
この2枚の写真はスマホでの写真ですが・・・
撮影写真の納品が楽しみなんです!
幸せな1日を楽しんでいただけるために頑張っていきます!
(Luce +plus) 2018年4月18日 18:57
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